Everything's beautiful

辺境の地で愛を叫ぶ

音楽の日の「生きろ」がくれたもの

 

「アンコントロールというか。なんかこう、なかなかならない感情になりましたね」

 

 

 

 いつものように淡々と話すその口から出た「アンコントロール」という言葉に胸がざわついた。

 

 

 

 

「ヤバイなって思いながらずっと歌い続けて歌い終わって、全然コントロールできなかったな、自分の気持ちを、って思ったんすけど、それが結果的に良かったと言ってくださる方がたくさんいて、ちょっとホッとしたというかね」

 

 

 

 

NEWSが3人で「生きろ」を披露した音楽の日から、もう2週間以上も経ったんですね。

いまだに毎日見てしまうし、そのたびにその圧倒的な熱量というか、あの場に満ちていたとてつもないエネルギーが画面を通して自分の心にもなだれ込んできて、感情を激しく揺さぶられてしまいます。

冒頭に引用したのはシゲのソロラジオSORASHIGE BOOKでシゲ自身が音楽の日について語った言葉だけれど、たぶん3人のなかでは一番冷静で、俯瞰でものを見ることができるシゲが、それでも自分をコントロールできなくなるほどに、3人になってから初めての生放送の歌番組でのパフォーマンスには、並々ならない思いと揺れ動く感情があったことが伝わってきます。

わたし自身も当日リアルタイムで見ていたため、その熱さに心が激しく揺さぶられてその夜はとても眠ることができないくらいでしたから、パフォーマンスをした当人たちはなおさらだったことと思います。

 

全力のパフォーマンスを終えたあと、

「楽屋に戻ってから、まだ息ぎれしてる中で自然と3人で拳を合わせた」

「3人で拳を合わせた瞬間が、本当にスタートした」気がしたと慶ちゃんは語ってくれました。(KちゃんNEWSより)

この日のパフォーマンスはもしかしたら、NEWSがこれから歩む道のりを決定づけるくらいの意味を持っていたのかもしれません。

 

音楽の日で「生きろ」を歌うことになったのは、"番組でいつもお世話になっている方にリクエストをいただいたから"だそうで(増田貴久の〇〇より)、きっとNEWSのことをよく知っているであろうその方が、3人になったNEWSが初めて出演する音楽番組でのパフォーマンスとして「生きろ」がいいんじゃないかと望んでくれたことは、3人のNEWSが持つパワーが「生きろ」を歌うことでより引き出されると思ってくれたのかな、と勝手な推測ですがそんなふうに思いました。

そしてそれは「生きろ」を初披露した2年前から、いつでも全力で、魂を込めて歌ってきた過程があったからこそで、それをちゃんと見ていてくれた方がいたことにも、そして3人になったNEWSの「生きろ」が、生放送でのパフォーマンスにふさわしいと思ってくれたことにも、ファンとしてそのすべてにとても胸が熱くなります。

そしてそれに応えた3人のNEWSの「生きろ」が、4人での全力を超えるほどのエネルギーで、見る人の心を揺さぶり、ファンのみならずたくさんの人の心に何かを残したことを思うと、やはりそれはこの「不思議な力を持つ楽曲」に導かれたようにも思えてきます。

 

あまりにも魂を込めすぎて感情がコントロールできなかったのは、シゲだけではなくきっと慶ちゃんもまっすーも同じで、特に手越くんが歌っていた大サビを歌ったまっすーの、自分のすべてをぶつけるような全身全霊の歌声と、さらにそこからシゲと慶ちゃんを見てふっと笑顔を見せたその凄みに圧倒され、心が震えてどうしようもありませんでした。

 

 

「みんな声震えてたし歌い終わった後、みんな涙目だった」(増田貴久の〇〇)

「いろんなスタッフさんが泣いてくれてた」(NEWSな2人での慶ちゃん)

「テレビ越しにもファンの声が聞こえてくるような、特殊な経験をした。熱い思いって伝わるんだな」(SORASHIGE BOOK)

 

三人三様の言葉からにじみ出る、この日の「生きろ」から得たものは、NEWS自身にもファンにも、生きる力やつらくとも前に進んでいく力をくれたような気がします。

いろんな感情を歌声にのせるまっすーと、見守る慶ちゃんとシゲ。

3人が作った三角形がこれほど美しかったのは、そこにNEWSとしての今までとこれからが、すべてつまっていたからかもしれません。

そしてそこから踏み出した一歩が、「これからの未来を3人で作っていこうぜっていう決意みたいなものを、言葉を交わさずとも3人で思えた」(KちゃんNEWS)のなら、ファンとしてこれほど心強いことはなくて、しっかりと結ばれた3人の絆が、泣きたくなるほどうれしかったです。

 

4人から1人が抜けるということは、きっと四肢のひとつを失うような痛みとダメージだと思っていたけれど、傷も痛みももちろんあったに違いないけれど、それを感じさせないくらいの全力で走り続ける3人が、とても眩しくて愛おしいです。

もっと頑張って、なんて言葉を、今までだって全力で頑張ってきた人たちに絶対に言えないけれど、歌というパフォーマンスを通して、アイドルとしてジャニーズとして、どれほど全力で生ききるつもりなのかを痛いほど感じて、それでもファンに寄り添う優しさは決して忘れないNEWSと一緒に、これからもともに歩み、たくさんの幸せを一緒に作っていけるのかと思うと、とても胸が熱いです。

ファンの不安も心配も全部わかってくれて、それでも全力で走り続ける姿を見せることで、未来を作っていこうとしてくれるNEWSのこれからには期待しかないし、全身全霊の「生きろ」から始まった3人の未来は、きっととても輝いているに違いありません。

 

そんなNEWSをもうすでに好きになりすぎているわたしだけれど。

慶ちゃん、シゲ、まっすー。

これからもどうぞよろしくね。