Everything's beautiful

辺境の地で愛を叫ぶ

優しさの捉え方

今ごろですが「Strawberry」ってすごく素敵な曲ですよね。

ヒロイズムさん作曲の優しいメロデイにのせて、4人がそれぞれ自分が作った歌詞を歌う。

同じくNEWSが4人が作った「愛言葉」もすごく大好きで大切な曲なんだけど、初披露された当時はまだファンじゃなかったので、発売を心待ちにしたり製作過程の話をリアルタイムで追ったりしながら聴いた「Strawberry」は、やっぱり思い入れも強くなってしまいます。

記念日をテーマにメンバーが作詞した歌詞は、それぞれお互いがどんな歌詞を作っているのか知らない状態で書いたそうで、たしかにひとりひとりの個性が出ていて、それでもひとつの曲としてまとまり、わたしたちの元へ届けてくれたことが嬉しいなぁとしみじみ思います。

歌い出しが増田さんで「7月4日に生まれた僕」から始まる歌詞は、初めて聞いたときに感動して泣いたんですけど、よくよく考えると自分の誕生日から歌い出すという増田さんの個性はやっぱり強烈だな、と思ったりもして。

でも記念日の楽曲に、自分を生み育ててくれたご両親への感謝を込めた歌を作る増田さん。自分にとっての記念日ではなく、両親にとっての一番の記念日は子どもが生まれた日だから、と、そういう考え方ができるところがとてもとても好きです。

「自分の誕生日に親にありがとうじゃないけど、そういう歌になればいいなと思って」増田さんの口から語られるご家族のエピソードを聞くと、どれほど暖かい家庭で愛情込めて育てられてきたのかが伝わってきていつも胸が熱くなります。

 

 

そして増田さんの個性は次の部分でも発揮されてます。

慶ちゃんが歌う「愛言葉、道しるべに歩いていきたい」からの急な

「チョコレートの板のボコボコ」。

すごいです。増田ワールド全開です(笑)

でもファンに向けての楽曲なので、ファンがちゃんと受け止めてくれるとの信頼あってこその個性的な歌詞なんだろうな、と思うとさらに愛しさが爆発してしまいます。

 

   『チョコレートの板のボコボコ

    分けるための優しさじゃなく

    作るときにできたのを

    優しさと捉えたんだ』

 

この部分について増田さんがKちゃんNEWSで話してくれています。

 

増田「板のボコボコってあれ割りやすいようにあるんじゃなくて、チョコ作ったときに型から外れやすくするために空気が入ってるようになってるのを、人々はチョコ好きだから優しさだと思って『割りやすいためなんでしょ?』って勝手にいいふうに捉えたわけ。

っていうちょっとこう、アンチテーゼじゃないけど、なんか捉え方によって悪いふうに見られることもある。」

小山「見え方によってね?」

増田「見え方もある時代だけど、それはそっちの問題だしこっちの問題じゃない、みたいなその、人の見方によって捉えるほうによっていいふうにも見える。っていう思いを込めたのと、あと自分は親に『ねえ、知ってる?』ってトリビアみたいなことをよく言う。『知らなかったでしょう?』みたいなのを結構小っちゃい頃親に言ってたなって思って、入れてって感じかな。」

小山「いいね。今の見え方問題はすごい納得できるわ。」

増田「わかるでしょ?だってあれチョコレートのことが好きだからじゃん。みんな好きでみんなチョコに対していいイメージだからたぶん。ていうふうに捉えたんだろうな、みたいなのを。」

 

 

そしてMASTER HITSでも。

 

「チョコレートを固めて冷やすときに面が多いほうが冷えやすい、プラス、チョコレートを流し込んだ型から外れやすいみたいな、意味でチョコレートの板のボコボコがあるのに、人々はというか僕らは、あれは割りやすいために、割るためについてる溝だっていうふうに思ってたのはこっちの捉え方の問題で、チョコに対してハッピーな感情でチョコを見てるから、『なんでこれボコボコ作ったんだよ。ボコボコ作りやがって』みたいな感覚の人っていないじゃないですか。

どんなことでもどんなものにでもこっちが捉える優しい気持ちで、っていうかこっちの捉え方次第でなんでも変わるんじゃない?っていう、なんていうんですかね?ちょっとこう、問いかけというか思い、優しくいたいよねっていう思いを込めて、ここは書いて。」

 

 

すごく心に残る話でした。

「捉え方は受け取る側の問題」というのは、わたしもずっと考えていたことだったから。

今のNEWSを取り巻くファンやまわりの現状は、NEWSの活動や言葉を悪く捉える人たちであふれていて、しかもそういう人たちはそれを公共の場で堂々と垂れ流さずにはいられないようで、実際に目にすることも多いです。

それを見るたびに、アイドルがどれほど誠実に言葉を尽くしてもそれを悪くしか捉えられないのは、それはもう受け取り側の問題でしかないのではないかと思っていました。雑誌のインタビューなどで増田さんが、読む人に伝わるように慎重に言葉を選び、一度言った言葉でも誤解されそうだと思えば、「今のはナシにしてください」とお願いするというエピソードがありますが、それほど「どう受け取られるか」に気を配ってきた増田さんが、この歌詞にこめた思いはどれだけ大きいのでしょう。

ファンの母体が大きくなるほど、いろんな人がいていろんな考えかたが出てくるのは仕方がないことだとは思います。

そしてアイドルという立場上、なんでもかんでも洗いざらい話すことができないのもわかります。

アイドルが発する言葉や言動が、100パーセントすべてをあらわしているのではないのなら、あとは自分の想像力で補うしかないのだけれど、だったら良いほうに、楽しいほうに、幸せなほうに補っていったらいいと思う。

わたしがアイドルを悪く言わずいいところだけを褒めたいのは、それが自分にとって楽しいしラクだし幸せだからというすごく利己的な理由です。

変に言葉の裏の意味を勘ぐったり、悲観的な見方をする必要なんてあるのかな?と思います。NEWSはいつだって楽しさや幸せや前向きな言葉を届けてくれるのだから、それを素直に受け取れる自分でいたい。

 

 

わたしが物事を優しさで捉えたいもうひとつの理由は、NEWSが4人とも優しさの捉え方の見本のような人たちだからです。

NEWSって4人ともめちゃくちゃ優しくないですか?

ファンに対してもそうだし、メンバー間でも優しすぎるくらい優しさと思いやりにあふれているのが見ているだけで伝わってきます。

KちゃんNEWSのStrawberryの話のとき、慶ちゃんは「増田さんの入り口には度肝を抜かされました。でもまっすーだなってかんじ。」と言っていました。

NEWSとしての4人で作る楽曲に、いきなり歌い出しで自分の誕生日を持ってくるのは、長年一緒にいるメンバーでもびっくりしたんだろうな、と思います。

でもそれを否定することなく受け入れ、こうして楽曲が完成してみると、「歌詞はバラバラなのにまとまっている。良い曲ができた」とメンバーは口をそろえて言ってくれているのです。

楽曲として世に出すために無理にきれいにまとめようとしたりせず、それぞれの個性を尊重して「これがNEWSらしさ」と堂々と出してくれたところがとても好きです。

 

相手を批判することは相手のことを思っているようで、実は自分の安心のためだったりします。だから安易に批判せず、相手をまるごと認め受け止めることは実はとても難しいことだと思うのです。

そしてNEWSの4人はそれをごく普通にやっているように感じます。

お互いがお互いを認め、すべてを優しさで捉えている。

わたしにはそう見えるし、お互いを信頼し尊重する思いがたくさん伝わってくるから、NEWSを好きな気持ちはどんどん増していくばかりなのです。

こんなに素敵なグループなのに、優しさで捉えることをしない人たちは本当にもったいないと思います。

誰かに向けた刃は自分を傷つける刃となって返ってくるし、誰かに向けた優しさもいつかきっと自分に返ってくる。

わたしはそう思います。

ファンや周りの人を優しさで包んでくれるNEWSには、きっとこれからもたくさんの幸せが待っていると思います。

優しさで捉えることは何より自分の幸せのためでもあるから、わたしはわたしのために、これからも優しさで捉えたい。

それを教えてくれたNEWSとStrawberryが、これからも大好きです。